ニャルソックとかニャコムという言葉を聞いたことがありますか?それぞれ、有名な警備会社をもじって、猫ちゃんがパトロールをする様子を表しています。
SNSで初めてこの言葉を見てからすっかり気に入ってしまいました。
ニャルソックは何のため?
猫には自分だけのテリトリー、いわゆる「縄張り」を持つ動物です。ニャルソックをしながら縄張りを守っているのです。
変化がないか確認している
敵がいないかな?
猫は縄張りの中にライバルとなる別の雄猫や、敵になる他動物が入り込んでいないかどうかを毎日確認しています。来客はもちろん、雷や地震の後、恐々念入りにパトロールをするという猫ちゃんは少なくありません。
昨日と変わっていないかな?
家具の位置が変わったり、いつもは開いていないドアが開いていたりすると、猫はその周辺を念入りにパトロールして中に入ってみます。登れそうなところには登ってみます。
脱走してしまったり、とりかえしのつかない事故になってしまわないように、入ってほしくない部屋や棚のドアはしっかり閉めておくようにしましょう。
冒険気分を楽しんでいる
獲物がいないかな?
毎日、十分にご飯をもらっている猫ちゃんも、狩りをして食料を確保するという本能は残っているので、獲物を探してパトロールします。おなかがすいていなくても、虫などの動くものを見つけると狩猟本能で捕まえようとします。
獲物を見つけると何時間でも待ち伏せをして、真顔で狩りをするねこちゃんの姿は野性的です。
もっといい場所ないかな?
荷物が入っていた空き箱や買い物袋を見つけると、猫ちゃんは「いい寝床になるかも」「隠れ家になるかも」と、大きさにかかわらず、とりあえず入ってみる習性もあります。
箱や袋、カバンなどはたたんでしまっておくようにしましょう。
マーキングの補強して安全な環境を作っている
特に雄猫は、自分の縄張りに自分のにおいを付けて、他の雄猫が入らないように警告します。
スプレーでガッチリニオイ付け
猫には直腸の下に2つのニオイ袋があり、肛門の下にある肛門腺から強い臭いの液体を噴射(スプレー)できる仕組みになっています。猫がお尻を向けて足踏みをしながら体をこわばらせているときには、このスプレー行動をしていると思ってよいでしょう。
スプレー自体はごく少量ですので、飼い主さんさえ気にならなければ特に対処は不要です。
体を擦り付けて、ソフトにニオイ付け
肛門腺の他にも、おでこや頬、口角、肉球などにもニオイの分泌腺があります。口角をダンボールに押し付けていたり、飼い主さんに頭をぶつけてくるときにはソフトにニオイを付けているのです。
また、爪とぎには、狩りの準備やつめのお手入れ以外にも、肉球からのニオイを付け縄張りを主張する目的もあります。
なんちゃんのニャルソック
赤ちゃんの頃、なんちゃんマーキング
動物愛護センターからなんちゃんが来て間もないころ、朝起きたら体中が猫くさくなっていたことがありました。多分夜中に何度もマーキングされてたのだと思います。
なんちゃんニャルソック手順
まずはパトロール
なんちゃんは目が覚めると、まずは家族全員の部屋をパトロール。
その日気分で窓を決めて、お外のニャルソックを開始します。
辛抱強くニャルソックしていますが、明るくなってくるころには、窓の外の鳥を狙う体制のまま眠たくなってしまいます。
見つけた獲物は逃さない
なんちゃんのニャルソックはパトロールだけではありません。ある夜お布団の周りで何かを捕まえようとしていました。
お布団をどかしてみると、なんとそこにいたのはムカデです。毎年暖かくなってくると家の中まで入ってきます。ムカデは毒を持っていて、噛まれると大変です。この時も棒とガムテープでとりもちを作って、ムカデを外に出しました。
ムカデは足がいっぱいあるからか、しばらくするとガムテープから上手に逃げだします。
別の日の朝起きてみると、廊下にムカデの死骸が落ちていました。こんなに目立つところに死骸が落ちているのは初めてで、どうもなんちゃんが退治したようです。
どこか刺されていたらかわいそう…と思いましたが、肉球も無事でした。(よかった…)
なんちゃん、いつもニャルソックしてくれてありがとう。
虫の毒に注意
ムカデは毒を持っているので、猫が噛まれると命に関わることもあるそうです。2度目以降はアナフィラキシーショックを起こすこともあるそうなので、様子がおかしい時にはすぐに獣医さんに連れて行きましょう。
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