猫と暮らそう!|猫の体温調節と夏に気を付けてあげたい5つのポイント

ねこ

毎年、毎年、暑さが厳しくなって、猫も人間も、去年までと同じ過ごし方では夏を乗り切れなくなっています。

「ねこちゃんのためにせっかく冷房を入れたのに、涼しい部屋から出て行ってしまう」そんな体験ありませんか?

暑さに気を付けてあげたくても、わざわざ熱い部屋に行ってしまう猫にどんなことを気を付けてあげればよいのでしょうか。

猫の種類によって熱中症のリスクが異なる

人間は汗をかいて体温調整をしていますが、猫が人間のように汗をかいたり、犬のように舌を出したりしている姿はあまり目にしませんよね。

人間や犬猫、鳥など、体温を一定に保てる動物を恒温動物といいます。実はこの恒温動物の中で、猫は体から熱を逃がす方法が少ない動物なのです。

猫の体にたまった熱を逃がせる部位は耳と肉球

肉球の汗|気化熱で熱を逃がす

猫の体の中で汗を出すことができる汗腺があるのは、肉球です。逆に言えば、猫は肉球以外には汗をかかないので、汗をかいてその気化熱で体温調整をすることができません。

汗の代わりに毛づくろいをした際の唾液の気化熱で涼をとっているという説もありますが、暑さでぐったりしている猫が毛づくろいしている姿はあまり見ない気がします。

体の表面の毛細血管|熱放散で熱を逃がす

猫の体温調整の大きな役割を担っているのが、耳です。明るい光に猫の耳を透かして見ると、赤く血管が透けて見えます。

深部体温より外気温が低ければ、温まった血液が耳の毛細血管を流れることで熱放散できます。猫の平熱は38~39℃といわれていますので深部体温はもう1~2℃高いとしても、40℃を超えると熱放散による体温調整が難しくなってしまう可能性があります。

体にたまった熱を逃がすのが、特に苦手な猫種は?

耳が小さい猫はその分毛細血管が流れる表面積が小さいく熱を逃がしにくいと考えられます。

また、耳が折れ曲がっているスコティッシュフォールドなどの猫種では、耳の内側の面が触れている空気の対流があまり良くないため、こちらも熱を逃がしにくくなってしまうといえるでしょう。

この子たちは、他の猫より、さらに熱中症に注意してあげる必要がありそうですね。

猫が熱中症にならないために、気を付けてあげたいこと

では、猫ちゃんが気に入る涼しい場所を作ってあげるにはどうしたらよいのでしょうか。

1.冷房は少し高めの温度設定で

猫が心地よいと感じる気温は20~28℃、湿度は50~60%です

でも猫によってはエアコンで25℃くらいまで室温を下げてしまうと部屋を出て行ってしまう子もいます。

湿度が下がるだけで体温調整はしやすくなりますので、最初はエアコンの設定を28℃にして、猫と人間が折り合える室温を探してみましょう。

2.床より少し高い位置に居場所を作ってあげる

猫はエアコンの風が直接当たったり、床を這ってくる冷気を感じると「寒い」と感じてしまいます。

冷房の風が直接当たらない、床より少し高い位置に居場所を作ってあげると涼しいお部屋にいてくれるかもしれません。

ひんやりしすぎないようにタオルや布を敷いてあげてもいいですね。

3.いつも猫が寝ている場所を観察してみる

人間からは暑そうに見えても、猫が上手に涼しい場所を選んでいる場合もあります。無理に冷房の部屋に連れてくる前に、猫のお気に入りの場所の温度や風の通り具合を観察してみてください。

いつも猫が行く暑そうな場所は、意外と涼しく風の通る場所なのかもしれません。

4.お水は新鮮なものを数カ所に

水分補給が足りないと、尿路疾患などの原因になってしまうこともあります。家の中の何カ所かに水飲み場を作ってあげましょう。

猫はきれい好きなので、トイレと水飲み場を分けるだけでなく、食事をする場所と水飲み場も分けたがる子もいます。

5.こまめにブラッシングしてあげる

猫は、しっかり生えている毛は自分で動かすことができます。でも、抜けてしまっている毛がたくさん残っていると、体温調整にも悪影響を及ぼしてしまいます。

こまめにブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげましょう。

なんちゃんの場合

冷房嫌いのなんちゃん

我が家のなんちゃんも大の冷房嫌い。暑くてぐにゃんと伸びていても、ぐったり疲れた顔をしていても、冷房を入れてしばらくするとすぐに外に出て行ってしまいます。

温度を測ってみても30℃、寒すぎるわけではなさそうです。

行先は、なんとサンルーム!

出て行ったなんちゃんは、まずサンルームを開けろとねだります。

サンルームの室温はなんと45℃!

さすがのなんちゃんも3分ほどいて退散。

意外に涼しい通路

暑い日のなんちゃんのお気に入りの場所は、廊下などの通路になっている少し薄暗い場所。通路を遮るように寝ているので、踏んづけちゃいそうになってしまいます。

一緒に横になってみると確かに風が通ります。

けれど温度を測ってみると35℃。

ブラッシングは欠かせない

なんちゃんは、ブラッシング大好き。1日1回はブラッシングしますが。夏は2回しても、たっぷり抜け毛が取れます。

濡れた手で擦ってあげても、たっぷり毛は抜けますが。こちらは、あまり好きではないようです。

夜になると元気になる!

日中ずっとぐったりしていましたが、陽が沈んで涼しくなると、目がまん丸くなり、元気よく遊びます。

猫はもともと砂漠に住んでいたので暑さに強いという説もありますが、暑さへの対応が上手なだけなのだそうです。冷房嫌いに見えるねこちゃんも、その時の体感にあわせて一番自分に合う場所を選んでいるのでしょうか。

なんちゃんは耳が大きいので熱の発散がしやすいのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました