動物愛護センターなどから保護猫を譲り受ければ、不幸な猫を減らすことができますし、購入費用もかかりません。でも猫と一緒に暮らすためには、準備にもお金がかかりますし、毎日の生活にもお金がかかります。
猫を飼う前に、猫との暮らしにかかるお金を知って、猫を迎えるお金と物の準備をしていきましょう。猫と一緒に暮らすために必要な物とその費用について解説します。
猫との暮らしを始める前に準備するもの
ペットキャリー 3,000円~8,000円
猫を連れてくる際にペットキャリーは必需品。一緒に暮らし始めてからも、病院に連れて行く際などに使います。災害時に一緒に避難するための移動する際にも必要なので、しっかり準備しておきましょう。
シートベルトで固定できるタイプや、リュックやショルダーバッグ型の運びやすいタイプなどいろいろなタイプのペットキャリーがあります。普段の移動手段に会ったタイプを選ぶとよいでしょう。
なんちゃんが住んでいる場所は車なしではいられない地域なので、シートベルトで固定できるタイプを購入。ひとりで動物病院に連れていく際にも安心して運転できます。このペットキャリーは脇からも上からも出入りできるので、持ち運びもしやすくとても便利です。
購入しようかどうか迷っているのがこのタイプ。目的地に着いたら中のスペースを拡張できるので、なんちゃんも楽に過ごせそうなのが魅力です。
フードと水を入れる容器 300円~20,000円
キャットフードや水の容器には縁にひげが当たらない2~3cmの深さがあるものが、猫が飲食しやすいようです。猫用として販売しているものでなくても問題はありませんが、飲食の際に周りに水やフードが飛び散ることもありますので、シートやトレーなどに乗せておくと床が汚れません。
なんちゃんは、人間用のお皿をクッキーの空き缶の蓋の上にのせて使っています。お水は広いお皿が飲みやすそうなのですが、フードは小さめの方が上手に食べます。
適度な高さがあって、少し傾いているものが食べやすいとのことで、工夫された容器も販売されています。
自動給餌器は3,000円程度から2万円以上のものまでいろいろなタイプが販売されています。
最近では出先からスマートフォンを操作してフードをあげられたり、カメラ付きになっていて食べている様子を見れたりする自動給餌機もありますので、お留守番が多い猫ちゃんにはいいかもしれません。
トイレ 2,000円~50,000円
猫のトイレには箱型の物やフード付きのもの、家具の中に収納できるもの、ケージと一体型になったものなどがあります。
はじめは砂が飛び散らないフード付きのトイレを使っていましたが、なんちゃんが大きくなると共にしっぽが納まりきらなくなりました。
尿路結石になったこともあり少し大きめトイレも準備しました。
今は左官屋さんが使うコンクリートを練る容器を使っています。これだと猫砂2袋くらい必要な上、場所も取るのでおすすめではないですが。なんちゃんは快適みたいです。
最近では、ドームを回転させたり、フォーク状のパーツなどで固まった砂や便を分別する仕組みで、自動で糞尿を片付けてくれる5万円前後のトイレもあります。
ケージ 5,000円~20,000円
一緒に住み始めてまだ猫が落ち着かない時期や多頭飼い、玄関と猫のいる部屋に仕切りを作れない場合などにはトイレも入れられるケージを用意すると安心です。来客時やお掃除をする時にも重宝します。
猫と一緒に住む住居の大きさや、部屋数によって適切なものを選ぶとよいでしょう。
ケージを使わない場合には、部屋の入口に脱走防止策を設置すると便利です。
爪とぎ 300円~7,000円
猫が爪を研ぐそうなところに数カ所に爪とぎを置いておくとよいでしょう。壁などに立てかけるタイプやスタンドタイプのように猫ちゃんが伸びあがって爪を研ぐタイプと、床に置いて爪を研ぐタイプが。素材は段ボールが多いですが、麻縄や板などで出来ているものがあります。
寝床 0円~5,000円
特別な物を買わなくても段ボールなどにやわらかい毛布をいれたり、普段使いのクッションをつかったりで代用できます。季節や気分によって寝床を変えたり、飼い主さんのベッドで寝たりします。
キャットタワー 5,000円~20,000円
室内飼の場合は特に、運動不足解消のためにキャットタワーを用意してあげるとよいでしょう。
キャットタワーには、据え置き型と突っ張り固定型があります。
据え置き型は安定させるために幅がありますので、住まいが広い場合に向いています。
突っ張り固定型は狭い空間でしっかり固定できますので、スペースがないお宅でも設置しやすくおすすめです。
DIYで家具や壁などを使って、猫が登れるようにしてあげる方法もありますが、足場が不安定にならないように気を付けてあげましょう。
なんちゃんのお気に入りは、和室の押入れの天袋です。
猫との暮らしで継続的にかかる費用
キャットフード 月5,000円程度
キャットフードにはさまざまなものがありますが、最初はそれまでいた場所で食べていたものと同じものを用意しておくと間違いありません。
1歳までの子猫用や1歳からの成猫用、シニア用など年齢に応じたフードがある他、毛玉対策や肥満対策、下部尿路対策などさまざまなフードがありますので、年齢や健康状態に合わせたものを選んであげるとよいでしょう。
トイレの砂 月1,000円程度
猫のトイレ用砂には鉱物からできている小粒でしっかり固まるタイプと、紙や木くず、おからなどで出来ている大粒のタイプの物があります。
↑ 鉱物系タイプの猫砂 固まりやすく掃除がしやすい
↑木製タイプの猫砂 木の香りがさわやかです
↑紙製タイプにはトイレに流せるものも
家に来る前に使っていたトイレの砂を少しもらってきて、新しいトイレに入れておいてあげるとスムーズに用を足してくれます。
その他
おもちゃ 0円~
ねこじゃらしやけりぐるみなど、猫はおもちゃが大好きです。
おもちゃじゃなくても、ダンボールや紙袋、ひもなどを見ると大喜び。
おもちゃは専用の物でなくてもよいですが、間違って飲み込んでしまったり、首や手足に巻き付いてケガをしてしまったりすることのないように気を付けてあげましょう。
去勢手術9,000円~、避妊手術12,000~、予防接種・医療費1回5,000円~
1歳前後になったら必ず去勢手術(9,000円~)や不妊手術(12,000円~)を行わなければなりません。マイクロチップを埋め込む手術もすると、首輪が外れてしまっても安心です。
特に屋外で過ごすことがある猫ちゃんには予防接種も忘れずに行いましょう。
病気で獣医さんにかかる際には、ペットの医療保険に入っていなければ1回に5,000円以上はかかります。
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