体が重く感じて元気が出ない
なんだか最近太りやすくなってきた
気持ちがすっきりしない
にゃんこ
実はこれらは、更年期によくある症状です。
ほかにも、のぼせやほてり、めまい、動悸、息切れ、口や目の渇きなどさまざまな症状があります。更年期にはなぜ不調が起きやすいのでしょうか。
更年期の不調と更年期を乗り切る「体の整え方」についてご紹介します
更年期ってなに?
女性の多くは50歳前後で閉経を迎え、この閉経の前後5年程度を「更年期」と呼びます。更年期の時期や長さには個人差があり、症状も人それぞれです。
更年期には、閉経に向けて卵巣の機能が低下するため「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌が減少します。エストロゲンには生殖機能の維持以外にも気持ちを安定させたり、体の組織を瑞々しく柔らかく保ったりする作用があります。
このように、さまざまな面で女性の体とこころを支えてきたエストロゲン。このエストロゲンが足りない状態に、脳はすぐ慣れることができません。
そのため、交感神経と副交感神経を自動的に切り替えてくれる「自律神経」が乱れやすくなって更年期の不調として現れます。
更年期を乗り切るための2つのポイント
更年期障害ではホルモンの充填療法などがおこなわれますが、更年期の不調程度であれば体と心の舵取りをうまく行うことで乗り切ることができます。
副交感神経を高めるためにできること
更年期に自律神経が乱れると「交感神経」が優位になったまま、オフにできない状況になります。神経をピンとはりつめた状況が続くことで心身が疲れ切ってしまい、さらにエストロゲン減少の悪影響を受けやすくなるという悪循環にはまってしまうのです。
このとき、逆に「副交感神経」を高めるようにすることができれば、更年期の不調が軽くなったり、気にならなくなったりする効果が期待できます。
副交感神経を高めるには、生活のリズムを整えることが有効です。
- 毎日同じリズムで生活する
- 睡眠は自然の時間に合わせる
- 朝食は必ず食べる
- 日中に身体を動かす
ストレッチで乗り切ろう!
激しいスポーツは交感神経を刺激し、体の循環を良くしてくれるので日中に行うのがおすすめです。
日中は仕事でなかなか運動ができない
夜になってから運動するなら、交感神経を刺激しないストレッチがおすすめです。
ストレッチで上手に副交感神経を高めるコツは呼吸に合わせてストレッチをすることです。体を伸ばすときに息を吐き、体を縮めるときに吸うようにします。吐く息を吸う息の2倍の長さにして、胸ではなくお腹を動かして呼吸することを意識するとリラックスできます。
その他にもストレッチにはいろいろな効果があります。
日ごろ使わない関節を伸ばすことで肩こりなどの関節の痛みや頭痛も軽減しますし、姿勢がよくなり、体を伸ばしたりねじったりすることでキレイなくびれもつくってくれます。さらに、血行をよくしてくれるので肌のくすみもとれ、表情が明るくなり、からだ全体の雰囲気を若々しくキレイにしてくれるのもうれしいところです。
ひとつでもふたつでもストレッチを毎日の習慣にしてみませんか?
がんばりすぎないで、辛い時には受診が必要
更年期の症状には個人差がありますし、環境も影響します。
辛い時には、無理せず婦人科を受診しましょう。
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