認知症が始まる前から、ずっと攻撃的だったピチちゃん。
一番ひどいときには、認知症専門病院の老人保健施設ショートステイでも「もうお預かりすることができません」って言われるくらいでした。
でも、認知症が最重度になってしまってからは、気分転換に乗ってくれるので、ずいぶん楽になりました。
重度認知症のピチちゃんが落ち着かないときの対処法を、ご紹介します。
「わからない」でこころとからだの調子を測る
「わからない」ってことは、認知症の人にとって、大きなストレスです。
そして、認知症になっても、自分が「わからない」ということを認めるためには、心と体にゆとりがないと難しいようです。
「わからない」ことの表現の仕方で、ピチちゃんのそのときの調子が分かります。
わかるにきまってるでしょ!(`A´)
ピチちゃんの場合、調子の悪いときに「わかる?」ってきくと、「わかるこてね」と怒ります。
ちなみに「わかるこてね」は、「そんなのわかっているに決まっているでしょう」の方言です。(^^)
すいませんね (`皿´)
一番調子の悪いときには、「すいませんね」と言うことが最近判明・・・。
謙虚そうに見えて一番攻撃的です(^^;
わからんて (^▽^)
で、調子のよいときはというと、「わからんて」とか「わかりませんて」って、ニコニコ笑ってる。
「わからない」ってことを認められるってことは、調子がいいことなんだと最近気づきました。
わからん・・・ (T_T)
ただし、「わからん…」とうつむくときは、心身の調子が悪い時みたいです。
わかっても、わからなくても肯定しておく
ピチちゃんは、昔、一生懸命お勉強した人のようで、優等生かどうかをとても気にします。
だから「わかるこてね!」と怒るときには、「そうだよね、頭がいいもんね」というと、にっこり笑い、「優等生だもんね」と畳みかけると照れくさそうにニコニコ笑って首をかしげてます。
「わからんて」と答えたときには、元気があってもなくても「わからなくてもダイジョウブ」と言うと安心するみたい。
とりあえず、「わからない」と答えても、「わかる」と答えても、肯定しておくのが、ピチちゃん攻略のポイントです。
「すいませんねえ」が出たときは不安が強くて落ち着かないときみたいなので、おむつを外しちゃったり、すきを見て外に出て迷子になってしまったりしてしまいます。
玄関や掃き出し窓の鍵を開けっぱなしにしないようにして、注意してみているしかありません。
ピチちゃんはこれまで3回、迷子になって警察に保護されていますが、認知症が進んで心と体の調子と行動がシンプルにつながるようになり、対応しやすくなったような気がします。
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