室内飼いの猫ちゃんにとって、「遊ぶこと」は健康を保つためにも必要なことです。猫ちゃんのストレスにならない遊び方や、猫ちゃんの気分を上げる遊び方についてご紹介します。
成長するにつれて変わる遊び方
「子猫のころから喜んで遊んでいたおもちゃに、最近興味を示さなくなった」「おもちゃをしまっておいたら、また喜んで遊ぶようになった」など、猫ちゃんの遊び方の変化を感じている飼い主さんもいるかもしれませんね。
同じ遊びばかりだと飽きてしまうだけでなく、猫ちゃんの成長によっても遊び方は変わっていきます。
猫の年代別に、猫がよくやる遊び方についてご紹介します。
赤ちゃんのころ|猫の年代別遊び方
じゃれるの大好き
生後6か月くらいまでの赤ちゃんから子猫のころは、動くものがあれば何でも反射的にじゃれてしまう時期です。この時期は、猫じゃらしのおもちゃや紐、ボールなどで、とてもよく反応してくれるかわいい盛り。
おもちゃはもちろん、揺れているカーテンや自分のしっぽにまでじゃれつきます。
家のなんちゃんは、しっぽの先だけ白い模様のキジトラにゃんこです。
赤ちゃんのころのなんちゃんには、自分のしっぽの先が「白くて小さな生き物」のように見えたようでした。
自分のしっぽの白い部分の毛がなくなってしまうまで、しっぽを捕まえようとぐるぐる回って遊んで、捕まえると食いちぎっていました。
↑ 自分でむしっちゃって、しっぽの先がボロボロです。
↑大きくなった今では、しっぽは大事にお手入れしています
子猫の爪は細くてやわらかいですが、ひっかかれると痛いもの。飼主さんが手や足を動かしているとじゃれついてくることがあるので、注意が必要です。
昨日より高いところに登りたい
日に日に成長している子猫は、毎日ジャンプが高くなり、登れる場所が増えていきます。子猫にとっては、昨日より高いところに登ること、登れることを確認すること自体が楽しい遊びで、得意そうに飼主さんを見下ろしてきます。
ケガに注意
なんちゃんも、夢中になって遊びすぎてたくさんケガをしました。ぶつかると危ないものは、予め片付けておきましょう。
かごに激突して、口の周りにケガをし続けていた話はこちら↓
6カ月から3歳ごろまで|猫の年代別遊び方
生後6カ月の子猫は、人間でいえば中学生くらいの成長段階です。中学生といえば、エネルギーが満ち溢れて、体力が有り余る時期ですね。
エネルギーにあふれているとはいえ、判断力が付いてくるので、子猫の頃のように何でもかんでもじゃれつく時期は終了です。
狩猟本能が刺激してあげて、エネルギーを発散できる遊びに誘ってあげましょう。
獲物に見立てたおもちゃを捕まえる遊び
ネズミや小鳥に見立てたおもちゃを使うと、猫ちゃんの狩猟本能が書きたてられて、本格的に遊びます。棒の先に羽や毛のおもちゃがついている猫じゃらしタイプや、棒についている紐の先におもちゃがついている釣竿タイプがあります。
振り回すだけでなく、紙の下などに隠しながら遊んであげると盛り上がります。
隠れて覗く遊び
猫ちゃんが物陰から片目だけ出して様子をうかがっているのをみたことがありませんか?これは、猫ちゃんが姿を隠して、獲物を狙っているポーズです。
なんちゃんは、生後2か月で、動物愛護センターからうちに来たので、狩りを教えてくれるお母さんはいませんでした。でも、ノートパソコンの陰にすっぽり隠れてしまうほど小さな頃から、片目で様子をうかがっていました。
かためで覗くのは、きっと、猫ちゃんの本能なんですね。
ねこちゃん自身も、物陰から片目でロックオンされると狙われていると思うようです。
ぬいぐるみで試してみると、なんちゃんもシッポを狸のように膨らませて威嚇してきました。
遊んであげるときに飼い主さんが物陰から、片目だけ出して誘ってあげるのも、とても盛り上がりますが、盛り上がりすぎは「流血注意」です。
袋の中や紙の下に入る遊び
「隠れると盛り上がる」という意味では、猫ちゃんは箱や袋、紙などに隠れることも大好きです。
隠れている猫ちゃんの視界の隅に入るようにしておもちゃを動かすと、狩りの体制に入って遊びに乗ってきます。
紙などのカサカサと音を立てる素材だと、さらに遊ぶ気分が盛り上がるようです。
10歳以降|猫の年代別遊び方
猫は最初の1年で成猫になり、その後人間の5倍の速度で年を取っていくといわれています。
つまり猫の10歳は、人間でいうと65歳ぐらい。そろそろ、体力が衰えてくる年代です。
そのため、猫は8歳を過ぎると落ち着きが増して、遊び方も穏やかになります。
監視する遊び
猫ちゃんは、動くものを見ているだけでも満足することがあります。猫はもともと、獲物を待ち伏せする際に何時間でも同じ場所で過ごすことがあり、家の中で虫などを見つけた際にも、辛抱強くじっと待っている姿が見られます。
動くものを眺めることができる窓の前に座れるスペースを作ってあげると、体力が落ちた老猫でも、遊んだ気持ちになれてストレス発散ができます。
飼い主さんと向き合うだけでも嬉しい
年を取ってくると、遊びに誘ってもあまり乗ってこないことが多くなります。
でも、おもちゃを目で追ったり、少しだけ手を伸ばしてみたりするだけでも、年を取った猫にとっては遊んだことになります。
また、飼い主さんの横に座って、監視するのも安心できる遊びのひとつといえるでしょう。
ねこの遊びで注意したいこと
猫ちゃんと飼い主さんの安全のために、遊ばせ方にはいくつかの注意が必要です。
人間の手で遊ぶ癖をつけない
小さいころに人間の手で遊ぶ癖をつけてしまうと、大きくなってからも人をひっかく癖が取れないことがあります。
首から絡まるものに注意
猫ちゃんが好きなものの中でも、特に危険なのが袋の持ち手の部分です。猫ちゃんが持ち手の部分に首を通してしまうと、ビックリして走り回ったりしてしまって、さらに首が絞められてしまうことがあります。
猫ちゃんが遊ぶ袋の持ち手は切っておくか、外しておくようにすると安心です。
おもちゃを飲み込まないように注意
猫ちゃんがおもちゃを飲み込んでしまって、手術をしなければならないこともあるそうです。特に紐の先にネズミのおもちゃが付いている釣竿型のおもちゃは、ネズミがとれてしまい、猫ちゃんが飲み込んでしまうリスクがあります。
猫が飲み込むことができない大きさのものを選び、取れそうになっていないかチェックしてから遊ばせるようにしましょう。
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