1月に要介護5の介護認定通知が来てから2か月後の3月中旬、突然、その日はやってきました。
2年前に申し込んだ特別養護老人ホームの相談員さんからの電話があり、
その内容は、「ピチちゃんさん、入所できることになりましたが、入所の意思がありますか?」と。
認知症の診断をもらってから8年、私が介護をするようになってから4年、
おむつ替えにミキサー食、ピチちゃんがいる期間は、ほとんど家を離れることができないガッツリ介護が始まってから2年たって、やっと特別養護老人ホームの順番が来ました。
ガッツリ介護の条件は?
2年前にピチちゃんがガッツリ介護が必要になった際に、ピチちゃん夫に出した条件は3つ
- ピチちゃんの年金の入っている通帳を預かること
- 介護用ベッドを置く部屋を開けること
- 特養の順番が来たら入所させること
介護費用の確保(ピチちゃんの年金の入っている通帳を預かること)
ピチちゃん夫は、3つの条件のどれもが気に入らなかったみたいで荒れてましたが、もうすでに、これまでピチちゃんのショートステイの費用6年間、計300万円を夫が負担していたので、これ以上は無理と判断して、通帳を渡すように迫りました。
開けてみたら、ピチちゃんが認知症になってからも、時々、数十万単位でまとめて出金されていて、一体何に使っていたのかは不明のまま。(光熱水費も固定資産税も、生活費もみんな私たちが出していたのにです。)
とりあえず、月6万円弱の年金だけは確保しました。
(後日、分かっているだけで数百万円を、ピチちゃん夫が先物取引で溶かしていたことが判明・・・いいカモだったんでしょうね)
これで、ピチちゃんのお金で、ピチちゃんの介護費用を賄うという当たり前のことがようやくできるようになったのです。
でも、いまだに、ピチちゃん夫は通帳を預けていることが不満のようで、時々、絡まれます。
妻のものは自分のもの、自分のものは自分のもの、って感覚なんでしょうね。
ホント、昭和一桁の男は始末に負えません。
介護場所の確保(介護用ベッドを置く部屋を開けること)
ピチちゃん夫は、自分のスペースを4部屋も持っています。
もともと片づけることができない人で、どの部屋も物でギッシリ。
ピチちゃんの介護用ベッドを入れる部屋も、ピチちゃん夫の道具が入っていました。
ピチちゃん夫と一緒の夫婦の寝室に、私が入っておむつを替えるのは、本当に嫌だったので、
介護用ベッドを入れることを説明して部屋を空けさせました。
介護用電動ベッドがなかったら、ピチちゃんのおむつ替えで、私は、すぐに腰を痛めていたと思います。
ピチちゃん夫と部屋を分けたことで、これまでに比べると、ずっと介護しやすくなりました。
「介護する人が使いやすく片付けた部屋で、介護できるのも重要だな」と思います。
介護期間の見通しを持つ(特養の順番が来たら入所させること)
私自身、ピチちゃんが生きている限り延々と介護を続けると考えると、気がめいって仕方がなかったので、「特別養護老人ホームの申し込みをして、その順番が来るまで」と期間を区切りました。
入所の順番が来るという電話が来るまでは、「もう永遠に順番が来ないのではないか・・・」という気持ちのあきらめモードで、かなり、うつ状態だったと思います。
ガッツリ介護のストレスは?
ピチちゃんのガッツリ介護は、ちょうどコロナ禍と重なりました。
介護をしていない人もあまり外出うできない時期だったため、若干ストレスは少なくて済んだと思います。
でも、時間があるようで、ないのが、子育てや介護。
仕事もできないので、Webライターの仕事や、短時間でできる保健指導の仕事を細切れに始めました。
今は、色々合わせて月10万円前後稼げるようになったので、ピチちゃん入所後も、生活は大きく変えずに続けています。
「嫁は使えるだけ使え」|若手や女は使わないと損と考える年寄り
昭和一桁のピチちゃん夫は、多分、嫁(女?)のことを、自分の所有物かなんかだと思っています。
だから、ピチちゃんの介護費用まで使いこんでしまって平気だし、何も面倒を見ることができなくても自分の財産であるピチちゃんを手元に置いておきたいのでしょう。
ピチちゃんを介護している私(長男の嫁)に対しても、「当たり前」「もっと働かせなければ損」と思っているのが見え見えで、本当に腹が立ちました。多分、「遊ばせておいてはもったいない」というような、自分の財産を活用するイメージなのだろうと思います。
ピチちゃん夫は、人身事故を起こした際も私に後始末してもらって反省もなかったので、そういう人なのでしょうね。
極めつけは「家でブラブラしてるのに、なんでピチちゃんの面倒が見れないのか」でしたね。真剣に別居を考えました。
「心配なのよ」「寂しいんだろ」|口だけ出す親族
夫の弟家族やピチちゃんの兄弟姉妹は、口だけ出す親族です。ビックリするくらい何もしないのに、口だけは出してくる。
以下、ピチちゃん親族語録です。()内は私の気持ち。
「姉ちゃん(ピチちゃん)は、ここの家のおじいさんの面倒を見たんだから、介護してもらって当然」(私が結婚する前のことなんか知らねーよ)
「おやじ(ピチちゃん夫)は寂しいんだと思うよ」(そう思うなら、自分が話し相手になるなり、どこか連れてってやるなりしろよ)
「おじいちゃん(ピチちゃん夫)が、玄関でふらつくから、手すりを付けることを提案します」(たまに来て、分かったようなこと言うんじゃないよ)
「心配なのよ」(手伝いに来てくれてもいいし、それができないなら、どこか連れてってやればいいじゃない)
毎日の介護から通院、手続きまでみんなやらせておいて、よくそんなことが言えますよね。ピチちゃんとピチちゃん夫は、私の親ではないんですけどね・・・。
ホント、同居していない親族は、最後まで口だけでした。
ストレスフルな私は、姪たちの「おじいちゃんおばあちゃん長生きしてね」にまで、イラっとする始末でした。
外出しても、いつも時間を気にしている
ピチちゃんの食事やオムツ、危ないことをしていないかが気になって、外出していても、いつも家のことが気になっていました。
嫁に介護を担わせるなどという考え方が、早くなくなってほしいと思っています。
でも、まだ、ピチちゃん夫の食事の準備や通院介助、もの盗られ妄想の後始末は続くのですけどね。
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