1人目子育て、2人目子育て|子供はどう感じている?特徴と注意点

子育て+α

2人目育児では子育てに慣れてくる反面、「上の子の時と違って手をかけてあげられない」「上の子が赤ちゃん返りして困る」などの悩みが生じます。上の子と下の子の生活にはどんな違いがあるのでしょう。子ども自身の成長発達にとってのメリットデメリットがあるのでしょうか。

1人目子育て

上の子はどう感じている?

上の子は家族全員の注目を集めます。親の兄弟の中で初めての出産だったりすると、父母、父方祖父母、母方祖父母、さらには父母の兄弟まで、片手では足りない程の人の注目が集まります。

初めての子育てに慣れないお母さんお父さんが試行錯誤しながら、おむつを替えたりミルクを飲ませたりするので初めはうまくいかないこともあるかもしれません。上の子は親を親らしくしていく、家族を作るという役割を知らず知らずのうちに果たしています。

上の子のメリットは子ども時代のうちに、弟や妹の成長過程に合わせてもう一度赤ちゃん時代をやり直せることです。「下の子が生まれたら、上の子が赤ちゃん返りをして困る」という相談はよくありますが、上の子は赤ちゃん返りをしながら自分自身が赤ちゃんの頃をもう一度やり直して、体験を消化してすることができるのです。

上の子にとってのメリット

  1. 親をひとり占めできる
  2. 集中して遊べる
  3. 赤ちゃん時代をもう一度やり直せる

上の子にとってのデメリット

  1. 家の中では大人とのかかわりしかない
  2. 年の近いモデルがいない
  3. 家族の興味が集中して、いつも見られている

1人目子育てで気を付けたいこと

上の子は下の子が生まれると赤ちゃん返りをしますが、とても大切な作業をしているのだと思って見守りましょう。子どもには「大きくなりたい」という強い気持ちがあるので、満足すれば赤ちゃん返りは治まります。

お姉ちゃんお兄ちゃんになったという喜びの反面、今まで自分のペースで出来ていたことが下の子の出現で乱されることをストレスに感じる子もいます。下の子に邪魔されない時間やスペースを確保できると安定します。

2人目子育て、下の子のメリットは

下の子には生まれた時から、お兄ちゃんお姉ちゃんという行動のモデルがあります。大人をモデルにするのに比べると、ずっと理解しやすく容易にマネできるので、しっかり観察して要領よく自分の行動に取り込んでいきます。

眠たいのに送り迎えに一緒に連れていかれたり、おもちゃを取られてしまったりすることはありますが、大人からの干渉は上の子に比べると減ります。監視されず、放っておいてもらえるので、大人の目を過剰に意識する必要がなく、のびのびと暮らせます。

下の子にとってのメリット

  1. お兄ちゃんお姉ちゃんをモデルに行動できる
  2. 子ども同士の遊びが広がる
  3. 適度に放っておいてもらえる

下の子にとってのデメリット

  1. 親やおもちゃを独り占めできない
  2. お兄ちゃんお姉ちゃんのリズムに合わせた生活になる
  3. お下がりが多い

2人目子育てで気を付けたいこと

親自身が子育てに慣れてしまっているので、上の子と比べたり、上の子での子育て体験をそのまま当てはめてしまったりしがちです。兄弟姉妹でもそれぞれ異なる人格や個性があることを意識するようにしないと、ついつい比較したり、あまり考えず同じ接し方をしてしまったりするので、時々は兄弟姉妹をセットにしないで考えてみるとよいでしょう。

衣類はもちろん道具なども上の子のお下がりが多くなりますが、これぞという時には新品を買い与えてみるとよいでしょう。下の子にとっては「自分だけの物だ」という思いが、意欲につながる場合があります。

ククちゃんとカカちゃんの場合

最後に、2歳6か月違いのククちゃん(姉)とカカちゃん(弟)のエピソードをいくつか。

1人目、ククちゃんの場合|お姉ちゃんは開拓者

保育園も小学校も、一人で乗り込んでいかなければならないので上の子は大変です。その点、カカちゃんはいつもお姉ちゃんの陰に隠れながら園や学校に慣れていくことができました。近所に子どももいなかった大人とだけの生活から、ひとりで子どもの世界に入っていくことはククちゃんにとってはストレスが大きかったようでした。

親も子育てに慣れていなくて、小学校入学前の移行学級の際には親の方が具合が悪くなりそうでした。(;^_^A

2人目、カカちゃん|自分だけのものが新鮮に感じる弟

寝ているときにカカちゃんが「ククちゃんがカカちゃんの本、とった・・・」と泣いていたこともありましたので、いつも何かを取られるという気持ちが小さい頃にはあったようです。

絵を描くことをあまりしない子だったのですが、出張か何かの際のお土産にククちゃんのお下がりでない新しいクレヨンを買ってあげたら思った以上に喜んで、一生懸命、何かを描いていました。「道具って大事・・・」と思った出来事でした。

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