猫は高いところが大好きで、人間を見下ろしてニャルソックしていると、支配欲(?)が満たされるようです。
また、キャットタワーがあると上下運動が可能になるので、運動不足の解消にも役立ちます。
とはいえ、キャットタワーを置くスペースがなかったり、床面の素材が畳などの柔らかい素材だったりすると、キャットタワーを置けないということもあるかもしれません。
和室の上の方にある木の板「なげし(長押)」を活用した、キャットタワーの作り方についてご紹介します。
「なげし」とは?
なげしは、「長押」と書かれ、現代の和風建築の基礎になっている「書院造り」で取り入れられた構造です。
障子やふすまをすべらせる、「かもい(鴨居)」に上部にあるなげしは、柱を固定するための構造材でした。しかし建築工法が進化する中で、その役割はなくなり、和室の装飾の意味合いが強くなっています。
なげしには溝のような隙間があるため、埃が溜まりやすいというデメリットがあります。
でも、カレンダーや洋服を掛ける際には、しっかりと掛けられるので便利です。
今回ご紹介するキャットタワーは、このなげしの溝を活用したDIYです。
なげしにはめ込む キャットタワー
それでは、いよいよ、なげしにはめこむキャットタワーの作り方をご紹介します。
※写真のキャットタワーは、合板が足りなくて2枚を継いだため、補強のための木材が打ち付けられています
用意するもの(キャットタワー2つ分)
- 15mm×30mm程度の木材1m分ほど(なげしの窪みのサイズと合わせて調整してください)
- 60cm四方の合板
- のこぎり
- 木工用ボンド
- 鉛筆(線が引ければ何でも可)
- フェルトなどの布 または やすり
木材の調達はネットでも可能です。
ホームセンターだと、有料でカットしてくれるところもあります。
作り方
- 鉛筆で合板に対角線を引く(2辺が60cmの直角二等辺三角形になる)
- 木材を4等分する
- 4等分にした木材を60cmの辺に合わせて、木工用ボンドで貼り付けてよく乾かす
- 切断面がささくれているようなら、やすりをかけるか、フェルトなどの布を木工用ボンドで貼り付けて覆う
- よく乾かして、なげしにはめ込む
猫がのぼれるように高さのある家具を設置
なげしを活用したキャットタワーに上るためには、高さのある家具などで中継してあげることが必要です。
てんぶくろを組み合わせれば、さらにダイナミック!
さらに、押し入れの上にある小さい収納スペース「てんぶくろ(天袋)」にもいくことができるようにしてあげると、隠れることができて喜びます。
押し入れ側のなげしの溝は細いので、はめ込む木材を細くする必要があります。
キャットタワーをDIYしよう!
DIYというと、何かとても難しいように関してしまうかもしれませんね。
でも、要は、猫ちゃんが高いところに上って満足できればよいだけなので、
お部屋に合わせて、手軽にできるDIYを試してみてはいかがでしょう。
コメント